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入れ歯をしっかり固定!安定剤(接着剤)使い方・取り方を解説

▼目次

1. 入れ歯を安定させることの重要性

2. タイプ別入れ歯安定剤の特徴と選び方

3. 正しい入れ歯安定剤の使い方

4. 入れ歯のケアについて

 

1. 入れ歯を安定させることの重要性

入れ歯は、お口の中でしっかり安定していることがとても重要です。
まず、その理由をご説明します。
 

➀食事の効率化

安定した入れ歯は、食べ物を効果的に噛むことができるため、消化が良くなり、栄養の吸収も向上します。
特に硬い食べ物や粘着性のある食べ物を食べる際には、安定の悪い入れ歯はとても咬みづらくなります。
 

➁口腔衛生の維持

良く咬める様になる事で、食事の際に唾液が多く分泌される様になります。
唾液には口腔内の清浄作用もあり、また安定した入れ歯は口腔内の衛生状態を保ちやすく、結果的に感染症や炎症のリスクの低減にも繋がります。
 

➂発音の改善

入れ歯の安定が悪いと、発音などが不明瞭になりやすいです。
入れ歯を安定させる事により、言葉をはっきりと話すことができます。
 
以上の理由から、入れ歯が安定している事は、非常に重要です。
本来、入れ歯は単体で使用するものですが、種々の事情により、一時的に安定剤などを使用し適合を良くする必要が出てくる場合があります。
 

2. タイプ別入れ歯安定剤の特徴と選び方

通常入れ歯はそのまま使用するものですが、場合によっては安定剤の使用が必要となる場合があります。
そのため、ここでは入れ歯安定剤に関してご説明します。
 
入れ歯安定剤には大きく分けて以下の3つのタイプがあります。

➀クリームタイプ
➁パウダータイプ
➂シートタイプ

 
それぞれの特徴と選び方を紹介します。
 

➀クリームタイプ

クリームタイプの入れ歯安定剤は粘着力が高く、しっかりと固定することができます。
また、使用方法も簡単で、入れ歯の内側に適量塗布するだけです。
ただし、外れる際に残渣が残りやすく、洗浄が難しいというデメリットがあります。
強力な粘着力を求めている患者さんにおすすめです。
 

➁パウダータイプ

パウダータイプの入れ歯安定剤は、粘着力がやや劣るものの、外れたときに残渣が残りにくく、洗浄が比較的容易です。
また、使用方法もシンプルで、入れ歯に適量振りかけるで十分な粘着力が得られます。
手入れのしやすさを重視する患者さんにおすすめです。
 

➂ シートタイプ

シートタイプの入れ歯安定剤は、シート状の素材を入れ歯に貼り付け使用します。
水分を吸収して膨らみ、入れ歯と歯茎の隙間を埋めることで安定感が向上します。
使用方法はやや煩雑ではありますが、取り外しやすく、残渣も残りにくいため、洗浄が楽です。
適度な安定力と手入れのしやすさを求める患者さんにおすすめです。
 
基本的に入れ歯安定剤は、あまり長期的な使用を推奨されるものではありませんが、必要な状況になった場合、これらのタイプの特徴を踏まえた上で、患者さんのニーズや生活習慣に合った安定剤を選んでください。
適切なアイテムを選ぶことで、入れ歯の快適さが格段に向上することでしょう。
 

3. 正しい入れ歯安定剤の使い方

正しい入れ歯安定剤の使い方についてご紹介します。
 

➀入れ歯をきれいに洗浄する

安定剤を使用する前に、必ず入れ歯と口腔内をきれいに洗浄しておくことが大切です。
入れ歯の汚れや唾液の付着を落とさないと、安定剤が満足に効果を発揮しないだけでなく、口臭や歯周病の原因にもなりかねません。
 

➁必要最低限の量を使用する

入れ歯安定剤は、適量を使用することが大切です。
製品に推奨された量が記載されていますので、それに従って使用してください。
過剰に使用すると、余分な安定剤が口に残ったり、入れ歯が浮いてしまって、逆に咬み合わせが悪くなったりすることがあります。
 

➂入れ歯に均等に塗布する

入れ歯安定剤を塗る際は、均等に塗布することもポイントです。
入れ歯の縁や隅々まで塗布しやすい形状のチューブタイプやペンタイプなどもお勧めです。
一度にムラなく塗布できるので、固定力が高まります。
 

➃しっかりと圧をかけて装着する

安定剤を塗った入れ歯を装着する際には、しっかりと圧をかけて密着させることが重要です。
入れ歯を上顎や下顎に合わせ、手で軽く押さえつけることで、安定剤が入れ歯に広がり、装着感が向上します。
 

➄定期的に取り替える

入れ歯安定剤は、数時間から数日に一度、適宜取り替えることが必要です。
使用後は入れ歯と安定剤を丁寧に洗浄し、再度適量の安定剤を塗布して装着しましょう。
 
正しい入れ歯安定剤の使用方法を身につけることで、快適な入れ歯生活を送ることができるでしょう。
当クリニックでは、入れ歯の装着や安定剤の使い方に関する相談もお受けしておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
 

4. 入れ歯のケアについて

入れ歯を長持ちさせるために日常的に行うべきケアのポイントをご紹介します。
 

➀入れ歯を清潔に保つ

入れ歯は食事後などに定期的に取り外し、専用のブラシや洗浄剤で丁寧に清掃しましょう。
歯石や食べかすが付着すると、入れ歯や口内環境に影響を与えることがあります。
適宜清掃を行う事で入れ歯の汚れや臭いを防ぎ、清潔感を保つことができます。
 

➁入れ歯のケースも清潔に保つ

入れ歯を保管するケースや容器も清潔に保ち、都度洗浄後に乾燥させることも大切です。
常に水分が付着した状態だと雑菌が繁殖するため、容器を乾燥させておく時間も作る様にしましょう。
 

➂食事の際に硬いものばかり食べない様にする

入れ歯を着用したまま硬い食べ物ばかり食べたり、極端に噛み合わせの強い食事をすると、入れ歯や周囲の歯ぐきに負担がかかったり、入れ歯の磨耗も早めてしまいます。
食事の好みもあるかと思いますが、硬いものを食べる頻度を減らした方が入れ歯は長持ちしやすくなります。
 

➃定期的なクリーニングと点検を行う

歯科医院で定期的なクリーニングを受けることで、入れ歯のメンテナンスや調整を行います。
入れ歯は長期間使用すると摩耗が進み、フィット感が悪化することがあります。
適切な状態の維持や交換のタイミングの検討など、歯科医院で判断、処置を仰ぐ様にしましょう。


監修
 奥州Premium MT歯科・矯正歯科 仙台駅西口
院長・矯正歯科担当 鈴木 慧


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診療内容

歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科

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